インスタレーション(5) 手群による埋葬
2016.12.13


インスタレーション(5) 野外自由作品


題名:「栽培原木の手群による埋葬」



葬儀は森の奥でひっそりと行われる。
栽培原木の上に座する手群はそれを見守る。
死んだのは死刑囚。
不良菌糸なのだ。
----
不良菌糸は忌み嫌われ怖れられて抹消される。
不良そのものに深い罪があるからだ。




----
毒蛇は毒蛇として生まれ、忌み嫌われ怖れられるが
毒蛇自体を罪としない。
----
しかし、邪悪は不良菌糸の内にあるとした。
栽培原木の手群は粛々と葬儀を終える。
死刑囚の遺骨の引き取り手はほとんどいないといわれている。


- CafeNote -