タランチュラと浜辺
2018.02.26
外国との貿易がある港では、時々外来種の侵入で問題が起きています。

ヒアリなんかもそうですね。

わがビーチでも時として、こんな忘れ物があります。
海岸に放置するなどとんでもないことです。





なんとタランチュラです。
レッドニータランチュラです。

こんなところに放置するなど、頭がタランチュラですよね。

えっ? わたしが?・・・・

そこで、せっかくの貴重品ですから、瓶詰にして保存することにしました。






これを日ごろから憎く思っている人に・・・・なんて考えてはいけません。

とりあえず、梅と一緒に漬けると「タランプラム酒」ができるそうだという話もありますが、たとえ、一寸の虫にも魂がありますから、重く考えて逃がしてやることにしました。


どうぞ、ご無事に。
フォトモンタージュ No.1 沈む城郭
2018.02.05
或る日の午後、私はある漁港を訪れることにいたしました。

そこは淋しい過疎の漁村でしたが、美しい景色と青い海に燦燦と陽光が差す海沿いの道を運転するのは楽しくて仕方がなく、以前に来た記憶を思い起こしていました。その矢先でした。

 突然、漁村の入口であるトンネルを抜けると、その前方には海に沈みつつある大きな城郭がみえてきたのです。








 私はアグリッパがこちらをみつめているのも構わず、カメラのシャッターを押しました。彼は堤防の上で囚われの身でした。

  ローマ時代の高名な将軍であってもこの事態を脅威に感じたに違いありません。軍人といえども滅びゆくものは止められません。

 北朝鮮? アメリカ? ロシア? 中国? ・・・・地球?
トルソーのある風景 No.10 蓮池
2018.01.19
ハスは悲惨である。

それはこの季節・・・・沼には欠片だけが沈んでいるようにみえるのです。

この林立していたハスの葉はすっかり枯れ落ちて、根っこだけになってしまう。
それも水面下の泥の中だから、それは寂しい限りです。


 ぎっしりと葉で沼は覆われ、ハスの花がとても美しい。
何とも言えない上品な、ちょっと重めの美しさがあります。






 均整の取れたトルソーはこの光景のなかで肉体美を発揮しています。



詩人で劇作家、劇団主宰の寺山修司の言葉にこうあります。

「人が最後にかかる、一番重い病気は「希望」という病気である。」

 なかなか手厳しい。人生最後の病床で天井をみつめながら、そう思わされるでしょう・・・


・・・・不条理の作家、カミュだとこうになります。

「希望とは一般に信じられている事とは反対で、あきらめにも等しいものである。そして、生きることは、あきらめないことである。」

 人生終焉が近くなっても、ほどほどになんとか行き抜いていくこと自体が、希望を捨てないという事と解釈したい。「希望」という重い病気、不治の病なのですから、墓石の下まで持ち込むということなのですね。
立体作品 「手群の造形」 佇む
2017.12.08

写真撮影用のオブジェとして制作したものですが、先端美術の立体作品として出品しました。

題名は「手群の造形」・・・・手群の立木の傍に佇む婦人。気位の高い品のある女性が、いつの間にか俗世、がんじがらめの手群に身体を占有され身動きできずに茫然として立木の傍で佇んでいる。

「われわれはあまたの手によってこの世に引きずり出されて、あまたの手によって葬り去られる」









ここは新荘川の河川敷ですが、このあいだはちぬを釣ったばかりでそこから上流へと二キロ程度上ったところです。

モノクロ写真をベースとした作品ですので、カラーにはちょっとなじまないかなと思いつつもシャッターを押しました。

グレースケールとして処理できますが、河川敷の落ち着いた雰囲気が良いので、カラーのままとしています。
この日は21号台風の前触れの風が少し強かったですね。二週続けての台風襲来は季節にそぐわない温暖化の不気味さを感じますね。
アグリッパのいる風景 No.1
2017.09.04
橋が現れると渡らなければならない。
川の向こうには、確かに、見たこともないような景色があるはず。

わたり始めるとその中間点に必ず顔がある。
じっとこちらを向いて「後悔しないか?」と問う。

「帰れないかもしれないぞ。」と脅かす。






私は決して屈しない。
大股で彼の首を跨(また)いで突き進む。

ふと、振り返ると首は私を見ている。
如何にも哀れな奴だという表情だ。

何度振り返っても首は私を見ていた。

橋を渡り切ってもう一度振り返ると
首は消え、大きな黒い穴がぽっかりと空いていた。





※首はローマの英雄、アグリッパ。
歴史的にはパンテオン宮殿を建設させた政治家&軍人です。
デッサン用の石膏像では特に有名です。

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