インスタレーション(5) 手群による埋葬
2016.12.13


インスタレーション(5) 野外自由作品


題名:「栽培原木の手群による埋葬」



葬儀は森の奥でひっそりと行われる。
栽培原木の上に座する手群はそれを見守る。
死んだのは死刑囚。
不良菌糸なのだ。
----
不良菌糸は忌み嫌われ怖れられて抹消される。
不良そのものに深い罪があるからだ。




----
毒蛇は毒蛇として生まれ、忌み嫌われ怖れられるが
毒蛇自体を罪としない。
----
しかし、邪悪は不良菌糸の内にあるとした。
栽培原木の手群は粛々と葬儀を終える。
死刑囚の遺骨の引き取り手はほとんどいないといわれている。


インスタレーション(4) 生と死の並列
2016.12.13


インスタレーション(4) 野外自由作品

題名:「生と死の並列」
若い頃には生きているということは、私自体であった。
死はどこか遠くにあって他人の出来事だと思えた。
それでも、なにかの拍子に死は身近となる。
肉親の死、天災事変、そして絶望からの希死願望もあった。
----
しかし、年を重ねてくると死はどんどん身近となって
ついには生と並列状態となる。
-----
ガン、脳血管、心臓病、不慮の事故、天災事変とすっかり取り囲まれたのだ。
死はいつでも身近にあることが本当になってくる。
-----
インスタレーション(3)
2016.12.13



インスタレーション(3) 野外自由作品
題名:上昇か否かを思考する石垣の手群



上昇志向は人を進歩させてきた。
しかし、上に登れば風は強い。
煽られて落ちてくる軌跡を眺められるあまたの手が
存在することになる。
そのたびに手群は大きく動く。
その指先をかすめて敗れたものは落下する。
ーー
材料 軍手 アクリル着色 石垣は越知町にて発見。
インスタレーション(2)
2016.12.13



インスタレーション(2) 野外自由作品
題名は 「緊縛のコスモス畑」


白い鎖で囚われた赤い服の女性。美しいコスモス畑。
材料は発泡スチロールで型をとり、粘土で顔と首を製作。
一部石膏を使用。
顔と頭、首はアクリル絵具。 (ゴールドライト ジョーンブリアン ジンクホワイト グレー5番 などなど)
インスタレーション(1)
2016.12.13

- CafeNote -