トルソーのある風景 11・12
2019.05.15
深夜の歩道橋、しかし、ここは道路ではなく、海への水道にかかっています。

だから、自動車じゃなくて小さな船が行き交う上をひとが渡るのです。
だが、この時間帯にはほとんど、いや、私以外は誰もいません。

船ももうすこし明け方近くにならないと出港しませんから、波の音と川のせせらぎ・・・河口の流れですから微かに聞こえるばかりですから、あとはボラが飛び跳ねる音ですね。そして、近くにある工場からの音も聞こえてきますね。








この橋も、照明も、この水道もわたしのもの。

ふいに、パラノイアの世界に引き込まれかねません。







 そういえば、以前にここで釣りをしていたら、沖向きの岸壁の方で足音がしていましたから、てっきり、人がいると思い込んでいました。

二時間ぐらいしてから、こちらではあまりに釣れないもので、様子を伺いにそちらへ歩いていきましたら、誰もいないんですね。この歩道橋を通るか、下を抜けないと帰れないはずなんですが、あの足音は一体何だったのでしょうか。


「河童?」・・・やっぱり、そうですね。こちらの地方では「シバテン」といいますけど、人を騙すそうなので、きっと人の足音をまねて歩いていたかもね。(笑)

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