パーフォマンス・フォト(1) 「枯れゆくヒマワリ畑の三姉妹」
2017.01.13
枯れたヒマワリ畑で談笑する三姉妹。

仲良し三姉妹に近づく男たちは
この三人の合意によって手玉に取られる。





ちょっと遊び心、いや、イジワル心で
「ああ、もう、あの男、センス悪いわね。」
「ああいう男って、働かないから。怠け者なのよ。」
「口先ばっかり、あてにならない。いい格好しいなんよ。」
「実績ないのに、やたらプライドが高い。挫折するとすぐ凹むよね。」
「ママの言うことばかり聞いてんじゃないの。毎日ミルク飲んでんのよ。」

「やたら出身校、出身大学云々や手柄話が多いのよね。今の自分って何なん?落ちこぼれちゃってんの気付かないのかしらね~。」




一言ごとに、ヒマワリが一本枯れてゆく。
次々と枯れてゆく。
そんな午後でした。
インスタレーション(18) タコ公園の穴蔵にて沈思黙考する金髪人
2017.01.13
金髪人はタコ公園にて沈思する。
陽光眩い日、
穴蔵に入り、
金髪人生を振り返る。




紆余曲折・切磋琢磨、
よくもまあ、一生懸命、頑張った。



目標成就、さて?
自己実現、さて?
たくさん褒めて頂きましたが、さて?


やっぱり、
騙されたって、
騙されたなって
金髪人生を振り返る。


金髪人はタコ公園にて沈思する
そのまま
そうして終焉はやってくる





やっぱり、騙されたって、
紆余曲折、切磋琢磨、頑張った。
ああ、騙されたんだ。
金髪人生はすぐに終焉だ




ああ、もう古びちゃった
誰もいなくなった
騙されたんだ
インスタレーション(17) 棚田石垣にて逸出した手形
2017.01.08
題名:棚田石垣にて逸失した手形



下方からの棚田の石垣群は
帯状の幾層にもなり、
上端の石片は頭蓋骨のようにもみえる




棚田の石垣にて手がひとつ
突然、逸失したのだが、
それは吹きおろしの冷風に、
あっけなく段の下に転落したからだ。




残像をシャッターが捉え
逸失した手の型が石垣の上にある
マネキンのいる風景(2) 赤い欄干
2017.01.08
題名「赤い欄干」



赤い欄干の橋の上での待ち合わせ。
ソーシャルネットワークの普及した現代社会では
レトロな逢瀬というイメージ。







逢瀬という言葉は死語か。



私の生まれて初めての待ち合わせ場所は
桐間(須崎湾奥)の堤防の上だった。(笑)
JR大間駅(当時は無かった)横の踏切からこちらに向かって歩いてくる。紺色のジャケットに赤いスカート、両手をジャケットのポケットに、身体を若干左右に揺らしながら、川面を眺めたり、すこしだけこちらを向いたり。



川沿いから、河口、湾岸へと・・・・まさに、逢瀬だったのかな。(笑)
マネキンのいる風景(1) ヒマワリ畑
2017.01.04
ヒマワリ畑


ヒマワリにマネキンはよく似合う。
すくっと立っている、
極めて表現的、
華やかで一方的だ。


しかし、
枯れかけたヒマワリの野ざらしは
忌々しく、
目を逸らして、
人々は足早に通り過ぎる。





中古ショップでこのマネキンに出会った。
裸で手足はバラバラ、
頭部に十センチ余りの裂傷、
胴体にも数か所の穴が。



やや曇り空。
この季節にヒマワリは珍しい。

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