トルソーのある風景 No.4
2017.06.28
なんの変哲もないひなびた漁港にトルソーは立つ。

漁へと出港しては
漁を終えて港に接岸する。
繰り返し
繰り返し
幾年も続いている

空間があり、そして時間が流れ
堤防にはトルソーが存在する。





※須崎西町漁港 船溜にて
トルソーのある風景 No.2~No.3
2017.06.28
トルソーのある風景 No.2

この扉を開くと年老いた女性が小さなろうそくの光で
顔を明らめてキノコを採取していた。

このキノコを煎じて飲むと口の周りが金色の粉を吹いたように
光り輝いて、白目も黒目も銀色に輝きハイテンションになると説く。

目の前に小人のような体躯の三人の坊主が現れ
それぞれ数珠を手首に巻いてお経を唱えてくれるらしい。







トルソーのある風景 No.3

この井戸は地球の裏側に続いているということだ。

それを疑ってみるのは当然のことだ。
そこで小石を投げ入れてみた。

暫くして、石は頭の上から降ってきた。


やはり空間は歪んでいるという説は正しい。




トルソーのある風景 No.1
2017.06.16
トルソーのある風景

人体デッサンはいくつになっても絶えず日々鍛えなければならない。
と、戒めつつわが闘争、いや、トルソーは空き部屋で眠っているのだ。(ヒットラーは大嫌い。)


たとえ中古といえども、物体は描写対象として現存在しているのですが、時間の経過とともに時間と存在のこらあほ、いや、コラボとなるのです。(意味不明)

とりあえず、トルソーを担いでCanon一眼レフをさげて出発します。

No.1は佐川町の桜座にて撮影。

この壁、派手な色です。こんな壁は滅多にありません・・・と思います。
ちょうど夕日とクモの出現。ばっちりのタイミングで撮影です。







この辺りはタランチュラとマダニがいるので要注意です。




No.2は日高村にて撮影。

日高村にあるのですね。ちょっとシュールな場所?・・かも。
配置と角度がメイン。






ときどき、河童が顔を見せますが知らないふりをしています。
地元では「しばてん」といいますが、相撲は苦手なので取り合いません。(笑)
トルソーと護岸堤
2017.02.04
内湾に突き出た護岸堤。
雨上がりの夕方、寒風の吹くなか流石に誰もいなかったですね。(苦笑)



    冬は        高見順


 冬は
 手から冷える時と
 足から冷える時とがある

 悲しみは
 いつも真すぐ心に来る








けっこう釣り人で賑わう防波堤なのですが、人っ子一人いないのは
初めてですね。









     北の海   中原中也


 海にゐるのは、
 あれは人魚ではないのです。
 海にゐるのは、
 あれは、浪ばかり。

 曇つた北海の空の下、
 浪はところどころ歯をむいて、
 空を呪つてゐるのです。
 いつはてるとも知れない呪。

 海にゐるのは、
 あれは人魚ではないのです。
 海にゐるのは、
 あれは、浪ばかり。







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