インスタレーション(7) トンネルで黙考する金髪人
2016.12.15
題名:「トンネルにて黙考する金髪人」
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芸術で生業を立てようとする人々は
まずはトンネルに入ったも同然だ。
いつまでたっても潜ったままに
陽の見られない人生を歩むこととなる。
光といえば、せいぜい蛍光灯の仄明かり。
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それは人生の終焉まで続くかもしれないのだ。
怖ろしく長いトンネル
金髪人は遂に黙考に入る。






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トンネルを抜けるとそこは氷の国だった。
インスタレーション(6) 赤いポストに群がる白い手
2016.12.15
題名:「赤いポストに群がる白い手たち」
或る日のこと、私は町を歩いていた。
田舎町とはいえ、小さなビルや近代的な家屋だってある。
ハイブリット自動車だって走っている。
しかし、私は不意に周辺の景色が舞台の暗転のように強引に変わったのを目撃した。
忽ち目前に赤い郵便ポストが現れた。
そして、その背景は昭和の原風景であった。
まさに街角ピンポイント。



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眼を凝らすとなにやら白い小動物らしきものがポストに群がっている。
いや、小動物のように見えたのは人の手だった。
赤い郵便ポストに群がる白い手の集団。
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夕暮れの小一時間、人らしきは現れなかった。


インスタレーション(5) 手群による埋葬
2016.12.13


インスタレーション(5) 野外自由作品


題名:「栽培原木の手群による埋葬」



葬儀は森の奥でひっそりと行われる。
栽培原木の上に座する手群はそれを見守る。
死んだのは死刑囚。
不良菌糸なのだ。
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不良菌糸は忌み嫌われ怖れられて抹消される。
不良そのものに深い罪があるからだ。




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毒蛇は毒蛇として生まれ、忌み嫌われ怖れられるが
毒蛇自体を罪としない。
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しかし、邪悪は不良菌糸の内にあるとした。
栽培原木の手群は粛々と葬儀を終える。
死刑囚の遺骨の引き取り手はほとんどいないといわれている。


第69回 高知県展 写真部&先端美術部
2016.12.13



2015年度 第69回 県展 先端美術部門入選
作品名 「彷徨える手〜混沌とした未来」

混沌とした未来をモチーフとした作品の先端美術として第1作となります。土台は50号キャンバスですが、以後、作品サイズは肥大化?!





2015年度 第69回 県展 写真部門入選
作品名 「チームワーク」

この情景から犬たちが決して大事にされているというイメージはなかったけれど、そこに飼われている犬たちが見知らぬ訪問者に対して一致して吠え続けている姿に感した作品です。
彼達は河原での生活ですので、大雨の後にはちょっと心配になって寄り道しますが、元気な様子でそのときには安心しますね。
2016.12.13 02:25 | 固定リンク | 公募展
第66回モダンアート展
2016.12.13

第66回 モダンアート展 出品

開催日は2016年の4月1日~16日まで、場所は東京都立美術館。
私の作品は絵画部門でした。


サイズは50号、アクリル絵具と一部油絵具を使用しています。
大部分の方々は、100号サイズ以上ですから、ちょっと迫力感がとは思いますが、緻密に描写を重ねて見劣りしないよう表現したつもりですが、如何でしょうか。

モダンアート展は二科展からの分派の歴史が記されていますが、二科展にはデザイン部にイラストレーションとポスターを、モダンアートには油絵/アクリル画と出品部門を分けています。

モダンなアートとして認知されるひとつの方法論かと入選は喜ばしい事ですね。

2016.12.13 02:21 | 固定リンク | 公募展

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