トルソーのある風景 No.6
2017.07.05
石垣の隙間をぬって花が咲いている。

幸せの黄色いリボンならぬ、幸せの花々であって
この前の道を登っていくと家々がある。

ふと、トルストイの言葉を思い出した。

「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである。」






この石垣の花々、きれいに咲いていますが、成長のための養分確保には相当難しいに違いない。いちど根付いたからには、後戻りできない。

坂道を登りながら、そう考えた人が居たかもしれない。
トルソーのある風景 No.5
2017.06.30
ここには時々宇宙船がやってくるそうだ。

遠方にみえる山々の向こう側から、真っ直ぐに
こちら側へとやってきて、私に問う。

「地球人ハ残酷ダト聞イタ。一人ヲ殺セバ殺人者ダガ、数万人ヲ殺セバ英雄トナルノカ?」

私は答える。
「学校の教科書ではそう教えている。」








「ソウカ。・・・ジャア、ゴキゲンヨウ。」
と宇宙船は去っていった。

黄金色に輝く宇宙船とその美しい軌跡を
追い続けながら、暫く眺めていた。
トルソーのある風景 No.4
2017.06.28
なんの変哲もないひなびた漁港にトルソーは立つ。

漁へと出港しては
漁を終えて港に接岸する。
繰り返し
繰り返し
幾年も続いている

空間があり、そして時間が流れ
堤防にはトルソーが存在する。





※須崎西町漁港 船溜にて

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