トルソーのある風景 No.7 標識
2017.09.04
人と人とが生活するには互いにルールを守らなければならない。

すべてのルールを守る人間がもっとも人間社会に適している。
「人間的ではなく人間社会的」という意味でもあって、規則ばかりだと息苦しくもなるし、ちょっとぐらいならとはみ出してみたくなるものだ。







「標識」  高知県津野町



しかし、原則として許されない。
でも、そういう世界ばかりではなく、ルール破りが賞賛される社会もある。

それは、決して反社会的という事でなく、それが許されるという、いわゆる、「アート」の世界でなのである。

人と同じことをしなければならない社会とは真逆で、同じことをすると模倣という事になり、違ったもの、新規、新奇なるものを産み出すことが評価の対象となるのである。

型破り、独特で、一方的、独りよがりも、「決して悪くない」という、一般社会でも「開発や企画」等などでも多少あり得るも、極端を極めるのはアートの世界では日常的でそれをよしとしている。摩訶不思議なせかいであり、一方では、世間に通用しない人達という危険も孕んでいる。(苦笑)

発達障害、うつ病、性格異常、統合失調、不安・強迫神経症、パラノイア、大歓迎の世界といえば、やはり、文芸、美学芸術のこの世界であり、古今東西歴史的に、断然有利なのだ。(笑)
アグリッパのいる風景 No.1
2017.09.04
橋が現れると渡らなければならない。
川の向こうには、確かに、見たこともないような景色があるはず。

わたり始めるとその中間点に必ず顔がある。
じっとこちらを向いて「後悔しないか?」と問う。

「帰れないかもしれないぞ。」と脅かす。






私は決して屈しない。
大股で彼の首を跨(また)いで突き進む。

ふと、振り返ると首は私を見ている。
如何にも哀れな奴だという表情だ。

何度振り返っても首は私を見ていた。

橋を渡り切ってもう一度振り返ると
首は消え、大きな黒い穴がぽっかりと空いていた。





※首はローマの英雄、アグリッパ。
歴史的にはパンテオン宮殿を建設させた政治家&軍人です。
デッサン用の石膏像では特に有名です。
トルソーのある風景 No.6
2017.07.05
石垣の隙間をぬって花が咲いている。

幸せの黄色いリボンならぬ、幸せの花々であって
この前の道を登っていくと家々がある。

ふと、トルストイの言葉を思い出した。

「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである。」






この石垣の花々、きれいに咲いていますが、成長のための養分確保には相当難しいに違いない。いちど根付いたからには、後戻りできない。

坂道を登りながら、そう考えた人が居たかもしれない。

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