インスタレーション(11) 終焉と誕生
2016.12.20
題名:「終焉と誕生」


ものには必ず、終焉がある。
この自動車も道路わきの雑木林に生い茂る草々の陰でひっそりとしていた。
もう役目を終えたようにみえる。

しかし、近づいてみると蜂の羽音がブンブンしている。
ガラスはすっかりと汚れ曇っているので中は見えないが、おそらく、蜂が巣を作り、運転席や座席、エンジンルーム、トランクなど、昆虫や小動物の住処となっているだろう。








新たなる生命の誕生があり、この強固な金属製の防御に守られて楽園となっているかもしれない。
一方が終焉となって、もう一方が誕生、発祥となる。
引き継がれたわけではない。
特に関連性もなく時間と存在が継続しているのだ。
インスタレーション(10) 半島の木造骨格に集う
2016.12.19
題名:「半島の木造骨格にて手群は集う」



横波半島から眺める景色は雄大。
見慣れている私はそれほどにも思えないけど
太平洋の荒波もここからはおとなしい。


本荒れとなればそうでもない。
吹き上げる風は結構強いし、雲がこの辺りをかすめてゆく
遠くからでも波の勢いは迫力がある。



半島の頂上には木骨格の遊び場がある。
しかし、周囲は草が茫茫、人の気配はない。
白い手群は集う。
朽ちかけたテーブルの上で騒いでいる。
インスタレーション(9) ポルシェ911sと手群
2016.12.19
題名:「ポルシェ911sと手群」


かなり古いポルシェである。
911sというタイプ。

こういう車を所有している人は、けっこうなマニアか変人・奇人か、はたまたお金持ちのボンぐらいですが。





こちらはオブジェ探索モードなので、普段と違って話しかけ易くなっていたのか、勇気をもって(笑)声をかけた。
で、まあ、それほどの変人奇人ではないにしても、若干、マニアックな初老の元大工のオジサンでした。
見た目、親和性はかなり薄そうな方でしたが、リアのエンジンボックスをあれやこれやと観察していましたから
「故障ですか?」
なんて話から、いろいろ外車談義となりました。





ポルシェおじさん、私が手を並べて写真を撮ったそのあと、ちょっと違和感を感じたのか(笑)、お礼にコーヒーを誘いましたが、お断りされて、そそくさと帰ってしまいました。

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